日本の鎌倉時代の禅宗の優れた人たち

日本の鎌倉時代禅宗の優れた人たち

これからは日本の禅宗について取り上げますが、すべてを知っているわけではありません。

心地覚心(生前は心地覚心。死後、無本覚心。法灯国師と共に朝廷より贈られました)

 空海弘法大師だったが、国師を与えられているので取り上げてみました。神秘体験については不明です。

 覚心は高野山で修行したあと、中国で修行することにしました。天台山でそこの壁に書かれている文章を読んで、「得法」(仏法の真理を会得すること)しました。のちに臨済宗の本山で修行し、熱心な修行の結果、印可証明をいただきました。それとともに門外不出の公案集「無門関」をいただいて帰国しました。さっそく高野山に報告に行きました。のち高野山や京都で坐禅の普及につとめました。この活躍ぶりに感銘を受けた源氏の要人が由良の西方寺に住させ、坐禅指導させました。のちに興国寺として、今に至っています。

 覚心は無門関を使っての指導がじょうずだったようで、たくさんの優秀な人材を育てました。

 図書館で見た法脈図をのせた大きな本でも「法燈派」としてのせられていて、優秀な弟子のあとには弟子、孫弟子、ひ孫弟子までも続いていたりします。それでもたぶん、7代くらいで消滅していました。

 曹洞宗の瑩山も一年ばかり覚心またはその弟子に臨済宗坐禅の指導を受けています。この指導が気に入ったのか、のちには自分の弟子たちも興国寺に送っています。