江戸時代の優れた人をとり上げました。盤珪。白隠。
江戸時代に咲いた大輪の花
盤珪禅師
サトリの第三段階は推定できます。よくできた人で深さは計り知れない。
参考文献1:禅門の異流 秋月流珉著 筑摩書房
参考文献2:盤珪禅師逸話選 禅文化研究所
特別な人盤珪禅師
本によると盤珪さんは幼少時から特別な人だったようです。11歳のとき、寺子屋で「大学」の講義を受け、「大学は明徳を明らむるにあり」と習い。先生に「明徳というのが分かりません」と質問したところ。「そういう難しいことは禅寺で聞いてみなさい」と言われて、禅寺を訪ねました。禅寺を訪ねて事の次第を話したところ。住職は「悩みがあってくる人は多いが、人のために極に来たとは、奇特な人だといわれ、坐禅指導を受けることになりました。17歳の時、出家して本格的な坐禅修行に入りました。
8年間。熱心に厳しい修行をして、25歳でサトリに入りました。その師匠に認められました(サトリの第一段階)。師匠の勧めで修行行脚を始める。29歳のとき縁あって、師事した中国人の道者禅師に30歳のとき認められました(サトリの第二段階)。その後だんだんと深められたようです。
「道者禅師がいますれば善き人にして差し上げられたのに」と話されたということです(自身がサトリの第三段階と推定)。
神秘体験が書かれていないので分かりかねるのですが。
激しい修行で命がけでつかんだ境地、不生禅(ひとは生まれながらにして不生不滅の仏心を持っている)という考え方は理解できなかったのですが。ものすごい苦行の末つかまれたと知りました。わたしごときが理解できないのは当たり前のようにも思いました。(この項ウィッキペディアも参照)
盤珪禅師 パート2
参考文献1:禅門の異流 秋月流珉著 筑摩書房
参考文献1 P52
祖禄を看るに時節がある
(法語 62)という原文を省略してつぎに現在語訳をつけます。
「仏経・祖禄などを歴欄いたしますと、学道のためになりましょうか」と問うと、盤珪は「祖禄を看るには時節がある。経禄の理屈を頼る時に読むと、自分の心眼をつぶす。反対に法理を見下すときによむとそれが体験の証拠になる」と答えた。
秋月氏の意見。経禄の理を見下げるほどの体験をまず最初にもって、それから本を読めというのである。昔も今もこれが禅者のいちばん正しい読書法であることに間違いない。
※わたしも同様でした。不思議な体験をして本を探して読むことで。そう
であったのかと思いました。つまり本が証拠立ててくれたのです。
ただし、仏教の根本聖典に書かれていた「涅槃」に気づいたとき、
その前に出てくる解脱同様に神秘体験だと、推定できました。
思ったより長い年数がかかりましたが、一日も忘れることなく精進でき
ました。
※わたしは謝らなければいけません。神秘体験のすべてをこの本に書いて
いるからです。
わたしも、76歳の老人になって、遺言のようなつもりで書いていま
す。お許しください。
とにかく「集トレの精進」が解決してくれます。
白隠禅師
ついでながら、大変名前が知られている割に、サトリが浅かったので、とり上げました。
サトリの深い人からは評価が低い人です。 皆様もできれば、しっかり、精進して、白隠を凌駕して欲しいものだと考えています。
あなた自身やご家族、友人のためです。
本文の内容より著者はサトリでは白隠をしのぐ「第二段階」と認定します。
参考文献:禅入門 秋月龍珉著 潮文社新書